ウニください。
Title:ウニください。
※この話は1人の中学生の孤独な戦いを書いたものである。

シャーペンの芯に困っていた俺は親に「シャー芯買ってきて。」と頼んだ。

母は何を血迷ったのか40本のシャー芯が入ってるのを12個買ってきた。

この微妙な個数選択が母の魅力です。

ちなみに コレ が実物です。

ちなみに コレ が拡大図です。

メーカーは三菱のuni。

uniってメーカーなんですか?わかりません。ぐぐる気もありません。

「ユーニ」とでも読むんでしょうか。

夏休みに突入して一週間の絶望的に暇な時だった俺は

「ウニ」って読んじゃったりする人いたりしてなぁ。

とかニヤニヤしながら独り言を言ってました。

そうすると絶望的に暇な中学生にはuniが暇な時間を少しでも短くしてくれる魔法のアイテムに見えるものです。

そして俺はある企画を思いつきました。名付けて。



ウニください大作戦



昭和チックな雰囲気の作戦名ですね!!!

ちなみに僕は平成生まれの平成ボーイです!

いや、はしゃぎすぎました。

とりあえず作戦概要を

簡単に言うと「ウニください。」

って言って最終的にシャー芯が買えるかってことです。

作戦内容を箇条書きします。

1.文房具屋に行き店員を呼び止める。

2.そして店員に「ウニください。」と言う。

※店員の対応によっては「黒いトゲがいっぱいの。」と補足する。

3.最終的に買えなかった場合「ウニも無いなんて文房具屋なんて言えないですよね。」

などの陰湿な言葉を残し去ってゆく。



うっほ!俺最低!

とりあえず次の日に計画実行です。

・・・

・・・・

・・・・・

俄然テンションが高くなります。

まだ文房具屋に着いてもいないのにもうニヤニヤしてます。

文房具屋に着きました。

思いのほか人が多いので少し緊張します。

とりあえず優しそうな店員さんに声をかけたいと思います。

20代前半くらいの人でしょうか。綺麗な人がいたのでその人に聞きたいと思います。

いや、そんな不純な動機じゃないよ。でも燃え君満面の笑みってかニヤニヤしてます。

そして作戦スタート



燃える「あのぉ、すいません・・・。」

店員A「はい!なんですかぁ〜。」

燃える「あの、ウニください。」

店員A「・・・え?もう一回言ってもらえますかぁ?」

この子良い子です。少し気の毒になってきました。それでもそんな負い目には負けません。

逆に萌える男に変身しちゃってテンション無理やりあげたいと思います。



萌える「ウニです。ウニ。ありますかぁ?」

店員A「ウニですかぁ・・。ん〜・・どういった商品でしょう・・かぁ?」

良い子です!少しも迷惑そうな顔をせずに笑顔でこう言ってくれました。

萌える「えっとぉ・・あの黒いトゲトゲがいっぱいのです。」

店員「え、、それは、あの食べるやつですか?それでしたら・・」

良い子です!!この後におよんでも笑顔です!!ここでちょっと声のトーンを大きくしたいと思います。

萌える「いやいやいや!!ウニですよウニ!知りませんか?」

萌える「ウニって普通文房具屋に無いんですか?」

店員A「少々お待ちくださーい。」

萌える「え、あの・・・。」

Aさんは笑顔でレジの方に行っちゃいました。何するんだろう☆ もしかしてぇ^^

店員B「なんでしょう。」

俺の予感的中です^^ 偉い方が出てきました^^

ぎっとぎとのおっさんです^^

萎える 燃える「あ、、あの、えっと、、ウニあります、、か?」

この動揺の仕方はさすがに中3と言ったところでしょうかでもボクチンがんばりました。

店員B「はい?それは文房具屋にあるものですか?」

どうやら店員Aは裏で話をしてきたようです。裏切られた気分だよハニー。あの笑顔がデビルスマイルに見えてきます。

でもボクチン説教気味に話してくるこの親父にイライラしたので本気で相手することにしました。

燃える「ウニも無いんですか?そんなの文房具屋さんには普通あるんじゃないんですか?」

店員B「そのようなことを言われましても私としては対応しかねますので」

店員B「他の店に言って探してもらえますかね。」

うっほ!中学生はこういう時に損するんだ!大人は相手してくれません!

燃える「わかりました。他の店に行きます。」

燃える「ウニも無いなんて文房具屋なんて言えないですよね。」

かなり早歩きで店を後にしました^^ ワキ汗がすごかったですw



時間にも余裕があるので2件目

この店は1軒目ほど大きくは無く店員さんも少ないです。

店員さんは選べない

優しそうな店員さんは取り込み中なので、おばさんに声をかけます。

燃える「ウニください。」

店員C「ありません。」



強者です。



こいつ女のくせに優しさが感じられません。

1軒目の女の店員さんはやっぱり天使でした。

燃える「ウニってあれですよ?黒いトゲトゲのやつですよ?」



店員C「だからありません。他の店に行ってください。



いきなり核心に迫ってきました。

ボクチンおしっこちびりそうになったのでそそくさと店を後にします。

陰湿な言葉を残す余裕なんてありませんでした。1軒目のおじさんの20倍くらい迫力あります。



さっきの店はほんとに短い時間で終わってしまったので時間の余裕があります。

予定してなかった3軒目に行きます。

この店はあれでしょうか。前の2軒ほど大きい店ではなく。

小学生がぽつぽつ買いに来るような庶民派の店でしょうか。人の良いおばちゃんが一人で店員をしてます。

俺も小さい頃お世話になりました。入る前から負い目があるのですが入ります。

燃える「あのぉ〜。」

おばちゃん「あらー、いらっしゃーい。」



まさか覚えてるわけじゃあるまいな



このしょっぱなの対応はピュアボーイを不安にさせます。

燃える「あの、、、ウニください。」

おばちゃん「ウニ?」

燃える「あの、あれです、トゲトゲの」

おばちゃん「あー、ウニねぇ〜。」

燃える「え?あ、、あの。」

おばちゃん「HBでよかったかしら?」

燃える「は、はい・・。」

おばちゃん「210円ね〜」

燃える「は、はい・・。」

おばちゃん「はい、アリガトー。」



燃える「あっありがとうございました!!





やっぱりおばちゃんは年の功というかびっくりしました。



ん、、待てよ?

ウニで通じたってことは・・・





本気で「ウニ」って読んだ人か もしくは俺みたいな心の腐った奴がいるってわけか!!



企画も終了しました。

企画が終了してまた暇になった俺に残ったものは

切なさとこみ上げてくる笑いと13個(40本入り)のシャー芯と



2軒目のあの女に対する殺意でした。